ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた

監督・脚本・製作:ビル・ポーラッド(『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』)出演:ケイシー・アフレック、ノア・ジュプ、ズーイー・デシャネル/2022年/アメリカ/カラー/2.35:1/5.1ch/111 分/G/英語/原題:Dreamin' Wild/配給・宣伝:SUNDAE ©2022 Fruitland, LLC. All rights reserved.

2025年1月31日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
INTRODUCTION
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でオスカーに輝いた名優ケイシー・アフレックを主演に迎え、『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』の監督ビル・ポーラッド、アカデミー賞®︎作品賞受賞『グリーンブック』、『それでも夜は明ける』の製作陣がタッグを組み、実在の兄弟デュオ「ドニー&ジョー・エマーソン」が辿った驚くべき実話を映画化。1979年に10代で作った1枚のアルバムが、夢破れてから約30年後に”埋もれた傑作”として再評価され、注目を集めた兄弟とその家族の半生を、世界最高峰の俳優と製作陣が繊細かつ感動的に描き出す。
共演には『(500)日のサマー』のズーイー・デシャネル、『ハニーボーイ』の若手実力派ノア・ジュプが集結。圧巻の演奏シーンに加え、ボブ・ディランの楽曲をはじめ70年代前後に人気を博した珠玉の名曲たちが作品を彩る。”叶わなかった夢”から続いてきた人生に光が差したときに浮かびあがる、家族との深い絆。世界が心を奪われた、新たなる音楽映画の傑作が遂に日本に上陸する。
STORY
1979年、ワシントン州の田舎町でレコーディングされた1枚のアルバム「Dreamin’ Wild」。10代だったドニーは兄とデュオを結成し、父が息子たちのために自作したスタジオで数々の楽曲を生み出した。家族に支えられ情熱を注ぎ込んで作ったアルバムだったが、世間からは見向きもされず、夢に手が届くことはなかった。それから約30年後――。思い描いていた夢とは程遠い人生を送っていたドニーは、コレクターにより発見されたアルバムが再評価され、“埋もれた傑作”として人気を博していることを知る。思いもよらない成功に家族は喜ぶが、ドニーは目を背けてきた過去や感情と向き合うことになり…。
STAFF
監督・脚本
ビル・ポーラッドBILL POHLAD
1955年11月30日生まれ、米・ミネソタ州出身。1987年に制作会社リバー・ロード・エンターテインメントを創設 。現在も同社の最高経営責任者を務め、プロデューサー、映画監督、脚本家として活躍。製作総指揮・プロデューサーとして、アカデミー賞受賞『ブロークバック・マウンテン』(05/アン・リー監督)、『それでも夜は明ける』(13/スティーヴ・マックィーン監督)、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞『ツリー・オブ・ライフ』(11/テレンス・マリック監督)、ゴールデングローブ賞受賞『イントゥ・ザ・ワイルド』(07/ショーン・ペン監督)、エミー賞ノミネート『アメリカン・ユートピア』(20/スパイク・リー監督)など数多くの作品に携わる。
一方、映画監督としては「Old Explorers(原題)」(90)で監督デビュー。長編2作目には、ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの半生を映画化した『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(14)を手掛け、ゴールデングローブ賞2部門にノミネートされた。8年ぶりにメガホンをとった長編3作品目『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』(22)では脚本・製作も手掛け、ヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに高い評価を受けている。
CAST
ケイシー・アフレックCASEY AFFLECK
ドニー
1975年8月12日、米・マサチューセッツ州出身。兄は俳優で映画監督のベン・アフレック。『誘う女』(95/ガス・ヴァン・サント監督)で映画デビュー。おもな出演作に『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97/ガス・ヴァン・サント監督)、マット・デイモンと共に脚本も手がけた『GERRY ジェリー』(02/ガス・ヴァン・サント監督)、アカデミー賞®︎助演男優賞にノミネートされた『ジェシー・ジェームズの暗殺』(07/アンドリュー・ドミニク監督)、兄ベン・アフレックの初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(07)、『インターステラー』(14/クリストファー・ノーラン監督)、アカデミー賞主演男優賞に輝いた『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16/ケネス・ロナーガン監督)、『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』(17/デヴィッド・ロウリー監督)、自ら監督・脚本・主演を務めた『ライト・オブ・マイ・ライフ』(19)、『オッペンハイマー』(23/クリストファー・ノーラン監督)、「インスティゲイターズ ~強盗ふたりとセラピスト~」(24・配信/ダグ・リーマン監督)などがある。
ノア・ジュプNOAH JUPE
青年期のドニー
2005年2月25日、英・ロンドン出身。『ナチス第三の男』(17/セドリック・ヒメネス監督)で映画デビュー。同年のジョージ・クルーニー監督作『サバービコン 仮面を被った街』ではマット・デイモン演じる主人公の息子を演じ注目を集めた。その他の主な出演作に、『ワンダー 君は太陽』(17/スティーブン・チョボウスキー監督)、『クワイエット・プレイス』(18/ジョン・クラシンスキー監督)、『フォードvsフェラーリ』(19/ジェームズ・マンゴールド監督)、ルーカス・ヘッジズ演じるオーティスの子供時代を演じた『ハニーボーイ』(19/アルマ・ハレル監督)、『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(21/ジョン・クラシンスキー監督)、アニメ作品「ピーターと魔法の象」(23・配信/ウェンディ・ロジャース)、「フランクリン」(24・配信/ティモシー・ヴァン・パタン監督)などがある。
ズーイー・デシャネルZOOEY DESCHANEL
ナンシー
1980年1月17日、米・カリフォルニア州出身。「マムフォード先生」(99/ローレンス・カスダン監督)で映画デビュー。続く、『あの頃ペニー・レインと』(00/キャメロン・クロウ監督)では、主人公の少年の姉アニタを演じ注目を集めた。おもな出演作に、『ケイティ』(02/スティーヴン・ギャガン監督)、『グッド・ガール』(02/ミゲル・アルテタ監督)、『ハプニング』(08/M・ナイト・シャマラン監督)、『イエスマン “YES”は人生のパスワード』(08/ペイトン・リード監督)、サテライト賞コメディ・ミュージカル部門の主演女優賞にノミネートされた『(500)日のサマー』(09/マーク・ウェブ監督)、エミー賞コメディ・シリーズ部門主演女優賞にノミネートされたTVドラマシリーズ「New Girl ~ダサかわ女子と三銃士」(11-18)などがある。また、2006年にシンガー・ソングライターのM・ウォードとデュオ「She & Him」を結成し、ミュージシャンとしても活躍している。
ボー・ブリッジスBEAU BRIDGES
ドン
1941年12月9日、米・カリフォルニア州出身。父親は俳優のロイド・ブリッジス、母親は女優で詩人のドロシー・シンプソン、弟は俳優のジェフ・ブリッジス。これまでに、エミー賞を3回、ゴールデングローブ賞を2回、グラミー賞を1回受賞。おもな出演作に、ゴールデングローブ賞最優秀助演男優賞を受賞した『愛は心に深く』(68/ダニエル・マン監督)、同賞およびプライムタイム・エミー賞助演男優賞を受賞したテレビ映画「Without Warning: The James Brady Story(原題)」(91/マイケル・トシユキ・ウノ監督)、同賞受賞の「しゃべりすぎた女」(93/マイケル・リッチー監督)、エミー賞同賞受賞のテレビ映画「セカンドインパクト」(97/ジョー・ダンテ監督)などがある。そのほかの出演作に『ファミリー・ツリー』(11/アレクサンダー・ペイン監督)、『ガルヴェストン』(18/メラニー・ロラン監督)、「エンド・オブ・ロード」(22・配信/ミリセント・シェルトン監督)などがある。
REVIEW
Rotten Tomatoes
Tomatometer 90%
TIME
実力派俳優たちが奏でる見事なアンサンブル!
監督のビル・ポーラッドは、人生における音楽の意味、
家族の愛とその複雑さについて深く考察し、感動的に描いた
MovieWeb
輝きを放つ、音楽、兄弟愛、そして家族を信じる心 ——
思わず足を踏み鳴らしたくなるような、魅力的で心温まる音楽伝記映画
Los Angeles Times
期待、後悔、見出されなかった才能。
それぞれの時代と心の重荷を交互に描いた静かな感動を呼ぶ極上のドラマ
The Hollywood Reporter
真っ当な評価を受けられず、遅れたタイミングで訪れる成功
これまで掘り下げられることのなかった着想をもとに展開される、魅力的な物語
IndieWire
現在の成功と、全てを犠牲にした過去
それらを交互に、穏やかな愛に満ちた描写で映し出す
Roger Ebert .com
砕かれた夢の重みと、揺るぎない家族の絆を描いた豊かで印象的な物語
The Playlist
贖罪と解放の物語
ケイシー・アフレックの演技は傑出している
Decider
大きな野心、過酷な現実、
そして家族の約束について思いを巡らせた音楽伝記映画
OBSERVER
人生を左右するような失敗の痛み、遅い成功がもたらす喜び
その両方にある普遍的な問いを描いた、実話に基づく感動的な映画
National Review
約束と感謝について描かれる、稀有な映画