旅先で偶然出会った親切な家族。何かがおかしい、彼らの”おもてなし”「ミッドサマー」「イノセンツ」に続く、北欧が放つ最狂ヒューマンホラー

5月10日(金)新宿シネマカリテほか全国公開
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誰にも言えない、届かない
INTRODUCTION
第38回サンダンス映画祭でワールドプレミア上映されるや「今年最も不穏な映画」、「ミヒャエル・ハネケを彷彿とさせる」と、想像を絶する衝撃的な展開と不穏な作風が大きな話題になり、各国の映画祭を席巻した『胸騒ぎ』。メガホンをとったのは、デンマークの新たなる鬼才クリスチャン・タフドルップ監督。脚本も手がけた本作で描くのは、ある善良な家族が過ごす悪夢のような週末――。そんな本作に『M3GAN/ミーガン』、『ゲット・アウト』など数々の大ヒットホラー映画を手がける米ブラムハウス・プロダクションズが惚れ込み、日本公開に先駆けてジェームズ・マカヴォイ主演でリメイク版の製作も決定した。世界がいま最も熱い視線を送る、北欧発の最狂ヒューマンホラーがついに日本に上陸する。
イタリアでの休暇中、デンマーク人夫婦のビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、オランダ人夫婦とその息子と出会い意気投合する。後日、オランダ人夫婦からの招待状を受け取ったビャアンは、家族を連れて人里離れた彼らの家を訪れる。再会を喜んだのも束の間、会話のなかで些細な違和感が生まれていき、それは段々と広がっていく。オランダ人夫婦の“おもてなし”に居心地の悪さと恐怖を覚えながらも、その好意をむげにできない善良な一家は、週末が終わるまでの辛抱だと自分たちに言い聞かせるが——。徐々に加速していく違和感は、観る者を2度と忘れることのできない恐怖のどん底へと引きずり込む。
STORY
イタリアでの休暇中、デンマーク人夫婦のビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、オランダ人夫婦のパトリックとカリン、その息子のアーベルと出会い、同世代の子どもを持つ者同士で意気投合する。
“お元気ですか?少し間があいてしまいましたが、我が家に遊びにきませんか?”
後日、パトリック夫婦からの招待状を受け取ったビャアンは、家族を連れて人里離れた彼らの家を訪れる。
オランダの田舎町。豊かな自然に囲まれたパトリックの家に到着し、再会を喜んだのも束の間、会話のなかで些細な誤解や違和感が生まれていき、それは段々と広がっていく。パトリックとカリンからの”おもてなし”に居心地の悪さと恐怖を覚えながらも、その好意をむげにできないビャアンとルイーセ。
善良な一家は、週末が終わるまでの辛抱だと自分たちに言い聞かせるが ——。
DIRECTOR
クリスチャン・タフドルップChristian Tafdrup
監督・脚本
1978年4月8日生まれ、コペンハーゲン出身の映画監督・俳優・脚本家。
デンマーク国立舞台芸術学校を2003年に卒業。俳優として第79回アカデミー賞®︎外国語映画賞にノミネートされた『アフター・ウェディング』(06/スサンネ・ビア監督)、英国アカデミー賞(BAFTA)受賞のTVシリーズ「コペンハーゲン/首相の決断」(10~)、TVシリーズ「Park Road(英題)」(09~10)などに出演。映画監督としては、監督・脚本・主演を務めた短編『The Copier(英題)』(99)でデビュー。その後、脚本も手掛けた短編『Debutanten(原題)』(02)、短編3作品目となる『Awakening(英題)』(08)では第26回デンマーク・アカデミー賞(ロバート賞)長編アニメーション賞をはじめ、数々の映画祭で賞を獲得し、注目を集める。また、長編映画デビュー作となる『Parents(英題)』(16)では、第15回トライベッカ映画祭で国際長編映画賞にノミネート、第34回デンマーク・アカデミー賞監督賞、第70回デンマーク映画批評家協会賞(ボディル賞)脚本賞など数々の賞を受賞。長編2作目『A Horrible Woman(英題)』(17)では、ヨーロッパ全体で20万人以上を動員し、国内外の映画賞を獲得するなど高い評価を受ける。『胸騒ぎ』は監督の長編3作品目となる。鋭い風刺的視点で、現代西洋社会における人々の関係をコメディとドラマを織り交ぜたタッチで映し出す作風で知られている。
CAST
モルテン・ブリアンMorten Burian
ビャアン
1974年9月8日生まれ、デンマーク出身。
デンマーク国立舞台芸術学校後、オーフス劇場のアンサンブルメンバーとしてキャリアをスタートさせ、Culture-saloon Absinthの共同創設者兼ホストを務める。その後、2004年からオールボー劇場のアンサンブルメンバーとなり、サテライトステージ「Trasformator」を発案。その後も、フセット劇場、オールボー劇場、タイガーリリーズ&デンマーク・リパブリック・シアターなど数々の舞台に出演し、ハムレット役を務めた「ハムレット」(12)、「リチャード三世」(18)などで高い評価を受ける。「Mand Kvinde Hund(原題)」(16)では作・主演を務め、Sort/Hvid劇場の「Hvid tegner sort model(原題)」(19)では、脚本を手掛けるなど活躍の幅を広げている。また、演劇以外にもテレビシリーズ『犯罪ジャーナリスト ディクテ』(13)、ロバート賞受賞のシリーズ『北欧サスペンス「フォロー・ザ・マネー 詐欺対策班」』(16)、国際エミー賞を受賞したシリーズ『Ride Upon the Storm(英題)』(17)、DRシリーズ『Replay(原題)』(19)に出演している。
スィセル・スィーム・コクSidsel Siem Koch
ルイーセ
1986年5月16日生まれ、デンマーク出身。
子役時代から演劇の舞台でパフォーマンスし、デンマーク国立舞台芸術学校を卒業後は国内の数々の劇場を中心に活躍。これまでにオールボー劇場、オーゼンセ劇場、ヴェンシュセル劇場、フセット劇場、市民劇場などの舞台に出演。映画やテレビドラマにも活躍の場を広げており、第39回トロント国際映画祭出品『Itsi Bitsy(原題)』(14/オーレ・クリスチャン・マセン監督)、同監督『The Day We Died(英題)』(20)に出演。テレビシリーズ『Frederik IX(原題)』(20)ではヒロインのイングリズ女王を演じたほか、ロバート賞にノミネートされた映画『コールド・アンド・ファイヤー 凍土を覆う戦火』(14/オーレ・ボールネダル監督)、大人気テレビシリーズ『Seaside Hotel(原題)』(16)などがある。
フェジャ・ファン・フェットFedja van Huêt
パトリック
1973年6月21日生まれ、オランダ・ハーグ出身。オランダを代表する俳優の1人。
マーストリヒト演劇アカデミーの卒業前に主演に抜擢されたマイク・ファン・ディム監督『キャラクター/孤独な人の肖像』(97)が第70回アカデミー賞®️外国語映画賞を受賞。1996年から2005年まで、演出家ヨハン・シモンズ率いる劇団「Hollandia」のアンサンブルメンバーを務め、同劇団はヨーロッパ演劇賞を受賞。その後、2005年から2013年には演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェの劇団「インターナショナル・シアター・アムステルダム」のアンサンブルに加わり、「エンジェルス・イン・アメリカ」、「オープニング・ナイト」、「コリオレイナス」、「プラトーノフ」、「マクベス」など数々の名作に出演。「マクベス」では主演男優に贈られる演劇賞Louis d’Or賞を受賞。2013年には演劇俳優としての並外れた功績に対してMary Dresselhuys賞を受賞した。また、映画やドラマにも多数出演。主演を務めた『Wilde Mossels(原題)』(00/エリック・デ・ブライン監督)が同年のオランダ映画祭映画批評家賞を獲得。続く、『AmnesiA(原題)』(01/マルティン・コールホーべン監督)でオランダ映画祭最優秀主演男優賞を受賞。主演作『The Judgement(英題)』(20/サンダー・バーガー監督)では、シアトル映画祭で最優秀主演男優賞ほか6部門で受賞を果たした。そのほかの出演作に『ローゼンシュトラッセ』(03/マルガレーテ・フォン・トロッタ監督)、ナヌーク・レオポルド監督『Guernsey(原題)』(05)、『Soof(原題)』(13/アントワネッテ・ブーマー監督)などがある。カリン役のカリーナ・スムルダースとは実生活でも夫婦である。
カリーナ・スムルダースKarina Smulders
カリン
1980年6月4日生まれ、オランダ・ユトレヒト出身。
16歳の時に人気ドラマ「Onderweg naar Morgen(原題)」(96〜97)に出演。その後、アムステルダム芸術大学を卒業。映画『Wolfsbergen(原題)』(07/ナヌーク・レオポルド監督)、『Sum of Histories(原題)』(15/ルーカス・ボシュイ監督)など数多くの作品に出演。『Bride Flight(原題)』(08/ベン・ソムボハールト監督)では主役を務めた。2002年から2012年まで演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェの劇団「トネールグループ・アムステルダム」のアンサンブルメンバーを務め、「オセロー」、「ヘッダ・ガーブレル」、「じゃじゃ馬ならし」、「ローマ悲劇」などに出演。2013年の「After the Rehearsal / Persona(原題)」での演技で、主演女優に贈られるTheo d’Or賞にノミネート。その後、フリーランスの女優として出演した「ヘッダ・ガーブレル」のヘッダ役で再び2017年Theo d’Or賞にノミネートされた。舞台での活躍に加え、数多くのテレビシリーズに出演。直近ではテレビドラマ「夜を生きる女たち」(2019~20/ベン・ソムボハールト監督)で主役のクサンドラ役を演じたほか、映画『ジャッキーとオーピエン』(20/アンネマリー・ファン・デ・モンド監督)にも出演している。
REVIEW
『ファニーゲーム』のような内臓を突き刺す衝撃
The Film Stage
血も凍るような恐怖
The Hollywood Reporter
『胸騒ぎ』を最後まで観た観客は、休暇中に2度と友達を作ることはできないかもしれない
NIGHTMARE ON FILM STREET
この映画は、ラスト15分が本当に恐ろしい
The New York Times
ホラーファン必見の"邪悪”な映画
The Independent
ミヒャエル・ハネケ、リューベン・オストルンド監督の匂いを十二分に感じる
Los Angeles Times
礼節を重んじるあまり、地獄へと堕ちていく『ミッドサマー』で描かれる“休暇”の恐怖と近い
Mashable
『ファニーゲーム』に匹敵する、残酷でもだえ苦しむような物語
Variety
サディスティックで丹念に描かれた社会派ホラーの傑作
Indiewire
心を揺さぶられ、動揺させられるそして2度と見たくない
The Film Stage
ミヒャエル・ハネケやラース・フォン・トリアーのようなニヒリストの巨匠たちの鼻歌が聞こえてきそうだ
Entertainment Weekly
ジャンル映画とアート映画の間を行き来するこの作品は、アリ・アスターやロバート・エガース監督作品が好きな、高尚なホラー映画ファンには堪らないはずだ
Screen Daily
スマートな脚本、素晴らしくスタイリッシュな演出、そして、優れたキャスト
観る者すべてを不安にさせ、震撼させる
Film Threat
善人の皮を被った怪物たちが繰り広げる耐え難い物語観た誰もが一日を台無しにされるに違いない、価値ある意志の試練だ
IGN
今年のホラー映画の中で、最も衝撃的な結末
Roger Ebert
『フレンチアルプスで起きたこと』と『ザ・バニシング-消失-』の風刺的な子孫として共鳴するこの作品は、地獄への道は些細な罪によって舗装されていることを描く
The Daily Beast